汚部屋・ゴミ屋敷住人に多い職業とは?意外な結果とその理由!
お役立ちコラム

部屋が散らかり、ゴミや不用品に囲まれて生活する汚部屋・ゴミ屋敷の住人は、不潔感が漂うだらしない人や、引きこもり系の人が多いと思っていませんか?
しかし、必ずしもそうではないようです。
実は意外なことに、ゴミ屋敷の住人にはキャリアがあり、責任ある立場の仕事についている人も多いといわれています。
今回は、汚部屋・ゴミ屋敷の住人に多い職業を参考に、片付けができない原因に迫っていきたいと思います。

この記事の監修者

小西 清香氏(整理収納アドバイザー)

小西 清香氏
(整理収納アドバイザー)

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。テーブルの上には書類がいっぱい、畳んでいない洗濯物の山から洋服を探す日々。そんな私でも整理収納アドバイザーの資格を取った事がきっかけで、片付けられられるようになりました。以前の私と同じように片付けが苦手な方の力になりたいと思い、片付けの仕事をしています。

汚部屋・ゴミ屋敷の住人に共通する仕事の特徴

汚部屋・ゴミ屋敷の住人に共通する仕事の特徴

当コラムを運営しているゴミ屋敷片付けプログレスは国内各地に支店があり、全国で汚部屋・ゴミ屋敷の片付け業務を引き受けています。

スタッフの話では次のような特徴がある仕事に就いている人が、汚部屋・ゴミ屋敷住人には多いそうです。

 

・専門性が高い仕事に就いている
・精神的なストレスがかかっている
・なかなか人に頼れない

 

仕事に励むあまり、帰宅しても掃除や片付けなど家事をする余力がなくなっている人たちと推測できます。

ゴミ出しをしたくてもタイミングが合わない、社会的地位の高い仕事に就いているためなかなか人を頼れない・人に知られたくないなど、様々な事情があると考えられます。

汚部屋・ゴミ屋敷の住人に多い職業

汚部屋・ゴミ屋敷の住人に多い職業

具体的にどのような職業の人が汚部屋・ゴミ屋敷住人には多いのでしょうか。

 

お客様には、

 

・看護師
・医師
・介護士
・弁護士
・教師

 

など、人命や人生にかかわる職種の人が多い傾向にあるということでした。

 

これらの仕事についている人は人と接する仕事のため、高度なストレスにさらされ、心をすり減らすことも多いはずです。

勤務時間も長くなりがちなうえ常に緊張を強いられているので、帰宅後は体を休めるために何もしたくなくなるのも納得できます。

そうした状態が続いて何かのきっかけでゴミを出さなくなり、次第に汚部屋・ゴミ屋敷状態へと変化していくのかもしれません。

看護師からの依頼が多い理由

職業別にみると、圧倒的に看護師が多く、医者や介護士、ケアマネージャーなどの医療・介護関係者も少なくないそうです。

看護師といえば面倒見が良くて清潔なイメージを抱く人も多いはず。

なぜ、看護師が汚部屋・ゴミ屋敷住人になりやすいか、その理由を検証していきましょう。

 

医療・介護従事者に共通する傾向

医療・介護従事者は人のお世話をする大変な仕事です。

神経をすり減らすことも多く、エネルギーを吸い取られて自分の世話をしなくなってしまうのかもしれません。

 

仕事のために生活が不規則になりがち

夜勤などの勤務スタイルも特徴的です。

日本看護協会が公示した「2022年 病院看護・助産実態調査 報告書」によると、病院に勤務する正規雇用の看護師(二交代制)は一カ月に「4 回超~5 回未満」も夜間勤務をしているのがわかります。

 

 

*参照:日本看護協会「2022年 病院看護・助産実態調査 報告書 5.看護職員の夜勤・交代制勤務の状況」

 

 

看護師の場合はクリニック勤務ではなく、比較的大きな病院に勤務している人からの依頼が多いと現場スタッフから聞きました。

クリニックの場合は夜勤がないため、夜勤が汚部屋・ゴミ屋敷の原因の一つとして考えられるのではないかと思います。

夜勤中は普段よりも少ない人数で患者さんをケアしなければならず、過度なストレスにさらされているはずです。

帰宅しても料理をするのが億劫になり、コンビニ弁当や出来合いの惣菜を買って食べる。

そうすると、プラスチック容器のゴミが増えます。

マンションなどの集合住宅ではゴミ出しルールが厳しく、夜勤前に出せません。

結局、翌日の回収に間に合わず、タイミング逃したゴミが次第に溜まっていくのです。

 

筆者にも看護師をしている親戚がいます。

子どもたちも小さく、日勤・夜勤の勤務形態で家事をする時間を作るのはなかなか難しそうでした。

旦那さんも仕事が忙しく、家のことに口出しはおろか手出しもしないタイプ。

比較的近所に住んでいたので、子どもたちの送迎時に家にお邪魔することもありましたが、やはり片付けや整理は二の次になりがちでしたね。

 

数十年前までは近所に祖父母や親戚がいる家庭も多かったので、仕事に出ていても子どもの面倒を見てもらえましたが、いまは核家族化があたりまえなので保育園や学童保育に預けるより仕方ない状態です。

できないことがあれば誰かできる人が自然に補う社会に私たちが変えていけば、仕事と暮らしのバランスをうまく保てるのではないでしょうか。

ハードルは高いですが、より良い社会のために一人ひとりが持続可能なライフスタイルについて真剣に考えていかなければならないと思います。

 

真面目な性格の人が多い

看護師など医療従事者や介護職の人は責任感が強く、真面目な人が多い傾向があります。

患者さんや利用者さんの役に立ちたいと仕事に取り組んでいると思いますが、患者さんや利用者さんの中には、過度な請求をして自分たちのストレスを看護師や介護士などにぶつける人もいるでしょう。

自分が一生懸命対応してきたにもかかわらず、このような厳しい現実に直面して、精神的なストレスを抱え込むのは医療・介護職の従事者特有のものです。

 

また自分が担当していた患者や利用者が亡くなると、自分は役に立てなかったのではないか、もっと他にできることがあったのではないかと悩むこともあるようです。

職場の人間関係も心労が溜まる原因です。

真面目な性格な人ほど、ネガティブな感情を私生活にもひきずってしまうようです。

 

少し落ち込んだり疲れた場合に家族や相談できる友人が近くにいれば、一人で抱え込むことはないかもしれません。

しかし、誰にも相談できずストレスを溜め込んでしまうと、自宅で料理や掃除などをする気になれない状態になってもおかしくありません。

 

看護師や介護職特有のストレスや勤務環境が、汚部屋・ゴミ屋敷を生む要因となっていることも考えられます。

 

収入が比較的安定している

看護師は医療専門職ですので、比較的安定した収入が得られます。

厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」によると、看護師の基本年収は508万1300円*となっています。

 

*平均年齢40.7歳、勤続年数9.1年、月収35万1600円、ボーナス86万2100円
※年収は、夜勤手当や残業代等の各種手当を含めた金額です。

 

また、退職しても転職先が比較的見つかりやすいので、安定して収入を得ることが可能です。

生活環境は不規則な仕事ではありますが、安定した収入があるため一人暮らしや買い物への障壁は低いかもしれません。

 

疲労が溜まっているので休日も外出せず、ネット通販で買い物を済ませる人も多いでしょう。

ネット通販を多用すると購入した物と一緒に段ボールや緩衝材、封筒などの梱包資材がすぐに増えてしまいます。

こうして片付けができない生活を送る一方で物だけが増え続け、ゴミが溜まってしまうのだと思われます。

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汚部屋・ゴミ屋敷が与える影響

汚部屋・ゴミ屋敷が与える影響

汚部屋・ゴミ屋敷が生活環境に悪いとわかってはいるはずです。

どのような影響を及ぼすか紹介します。

 

近隣住民とトラブルになる

汚部屋・ゴミ屋敷は近隣住民とトラブルになる可能性が極めて高い状態です。

その理由は、悪臭です。

 

部屋が散らかっていても隣近所の住民には害はありませんが、臭いはトラブルの基となります。

特に夏場などはゴミを室内に溜めたままにしていると悪臭が発生しやすくなります。

換気扇を回したり窓を開けたりしていれば室外に臭いが漏れ、クレームが入りもめ事になる可能性があります。

 

害虫が発生する

ハエやゴキブリは汚部屋・ゴミ屋敷を好んで住処にします。

害虫が発生するということは、不衛生な状態である証拠です。

繁殖すると近隣の住居にも発生するおそれがあります。

見つけたら早めに掃除をして専門業者に駆除してもらいましょう。

 

感染症などを引き起こす危険がある

汚部屋・ゴミ屋敷に住んでいると、あなた自身が感染症に罹患する可能性があります。

室内は換気が悪いうえ害虫が媒介してウイルス感染を引き起こす病原菌が体内に入り込んでしまうことも。

自身の健康はもちろん、患者さんや利用者さんの健康を損ねないためにも、きれいな部屋で生活することが大切です。

 

自信を失い、自己肯定感が下がる

汚れている部屋でただため息をついている……という経験はありませんか?

完璧に仕事をこなすプロである自分が、私生活で完璧ではないことに自信を失い、自己肯定感が下がることも考えられます。

自分に自信を持つためにも、部屋を掃除し、きれいな部屋を取り戻しましょう。

良い気分転換にもなるはずです。

片付けられないなら業者への依頼がおすすめ

片付けられないなら業者への依頼がおすすめ

忙しくて片付けられない場合は、汚部屋・ゴミ屋敷片付けの専門業者に依頼しましょう。

業者に依頼するメリットは次の2つです。

 

①短時間で片付く

②仕分けや不用品の処分を任せられる

 

時間の確保が難しい人にとって、短時間で部屋を綺麗にしてもらえるのは好都合です。

汚部屋・ゴミ屋敷片付け業者では依頼者が希望する時間帯に合わせて作業をしてくれるので、日勤や夜勤が混在している不規則なシフトでも安心して依頼できます。

 

大量のゴミを処分する際にネックとなるゴミの分別作業も任せられるので、手間も一切かかりません。

もちろん費用はかかりますが、自分で掃除をする時間と量力を差し引いてもコスパに優れているといえるでしょう。

 

費用や作業時間を知りたい方は、ゴミ屋敷片付けプログレスの作業事例をご参考ください。

まとめ

汚部屋・ゴミ屋敷住人に比較的多い職業を紹介しました。

看護師や医師、介護士などの医療従事者の他、弁護士や教師など、責任感が強く、社会的にも地位の高い仕事に就いている人が多いことに意外性を感じた方もいらっしゃるでしょう。

 

医療従事者や国家公務員、弁護士などの汚部屋・ゴミ屋敷住人には、

 

・仕事のため不規則な生活を送っている

・仕事による精神的なストレスが多い

・仕事柄なかなか人に相談できない、業者に依頼したと知られたくない

 

などの共通点があります。

 

誰かのために働いている人こそ、自分のために住まいをきれいに整えてリフレッシュできる環境で過ごすことが大切です。

汚部屋・ゴミ屋敷片付けの専門業者に依頼すれば手間もかからず短時間で問題を解決できます。

ぜひ利用を検討してみてはいかかでしょうか。

この記事の執筆者

執筆者

株式会社プログレス
編集部 F・N

遺品整理やゴミ屋敷の問題、疑問、関心を先回りして発見し、問題提起するプログレスきってのリサーチャー。
「身近に起きる不用品処分やゴミ屋敷問題の悩みを記事でサポートする」をモットーに、プログレス各種サイトのコラムを執筆中。

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