費用が心配で、ゴミ屋敷の清掃業者に片付けの依頼をするのをためらう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
片付けを先延ばしにしようと考えている方に向けて、ゴミ屋敷に住み続けるリスクも解説しています。
費用相場や安く抑えるコツを紹介しますので、「お金がない」と諦めず、ぜひ参考にしてください。
ゴミが溜まってどうしようもない場合は早めに業者に依頼しましょう。
当サイト「ゴミ屋敷プログレス」では、地域によって分割払いが可能な場合があります。料金の目安については、【分割・ローン払い相談可】のページをご覧ください。お客様のニーズに合わせた柔軟な支払いプランをご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
小西 清香氏
(整理収納アドバイザー)
元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。テーブルの上には書類がいっぱい、畳んでいない洗濯物の山から洋服を探す日々。そんな私でも整理収納アドバイザーの資格を取った事がきっかけで、片付けられられるようになりました。以前の私と同じように片付けが苦手な方の力になりたいと思い、片付けの仕事をしています。
ゴミ屋敷を放置するリスク
「お金がない」を理由に片付けを先延ばしにしていませんか?
ゴミ屋敷に住み続けるには様々なリスクが潜んでおり、一刻の猶予もありません。
すぐに片付けましょう!
行政代執行
行政代執行とは「行政が強制的に措置を行うこと」です。
自治体からゴミを撤去するよう指導や命令が行われますが、改善が見られない場合は自治体が強制的にゴミの処分を行います。
強制執行でもゴミの処分費用は住民本人の負担となり、支払えない場合は財産が差し押さえられる可能性もあります。
自治体によって行政代執行の対象となる条件は違いますが、次のような場合はほとんどの自治体が執行条件の対象としています。
・害虫や害獣の被害が出ている
・火災延焼の危険性がある
・悪臭などで周辺住民に危害を加えている
ゴミ屋敷の強制執行は全国の自治体で行われています。
「全国初」の行政代執行として知られるのが下記の京都府の事例です。
【京都府右京区の事例】
2015年11月、京都市右京区に住む50代男性宅に行政代執行が行われました。
自宅から溢れ出たゴミが道路に溢れ、高さ2メートルにまで積み上げられていたそうです。
近隣住民が歩行できず、堆積物が落下する危険や災害時の避難の妨げになるという理由から、京都市の制定する「京都市不良な生活環境を解消するための支援及びに措置に関する条例」に基づきゴミの強制撤去が行われました。
行政代執行が行われるまでに市の職員は男性宅に126回訪問、61回接触して支援や指導を行ったものの改善されなかったようです。
2009年から近隣住民による相談が寄せられていたそうですが、行政代執行まで6年間の歳月を要しました。
この事例では金額が公開されていませんが、 おそらく数百万円の費用はかかっていると予想できます。
健康や精神への被害
ゴミ屋敷は人が生活する衛星環境ではありません。
ゴミ自体の汚れや臭いはもちろんですが、掃除を一切しないためにホコリがたまり、大量のハウスダストやダニ、ゴキブリなどの害虫の糞、カビなどによるアレルギーを発症するおそれがあります。
【ゴミ屋敷で発症しやすい健康被害】
・気管支喘息(ぜんそく)
・アレルギー ・食中毒(ネズミやゴキブリを介して菌が持ち込まれ体内に入り込む)
・アレルギー性気管支炎アスペルギルス症(カビを吸い込み発症する)
ネズミやゴキブリなど外から入ってくる害獣・害虫は、様々なウイルスや細菌を室内に持ち込みます。
ゴミ屋敷の生活は一般的な生活環境とは違う深刻な病気をもたらす可能性があると考えられています。
【ゴミ屋敷がもたらす精神的な健康被害】
・うつ病などの精神疾患 ・筋力の低下(閉じこもりのよる運動不足など)
・セルフネグレクト(自分自身を気にしなくなり、孤独死の原因になりうる)
・子供が学校でいじめられて心に傷を負う
その他にも、近隣住民にも健康被害が及んだり、倒壊による怪我のおそれや火災発生時の延焼リスクが増したりするなど、懸念事項は枚挙にいとまがありません。
孤独から抜け出せない
ゴミ屋敷状態だと人を自宅に呼べません。
何らかの要因で精神状態が悪くなっていることも考えられるので、人との接触を避ける傾向があります。
ゴミ屋敷で生活するには以上のようなリスクがあります。
自分ですべてのゴミを片付けるのはかなり難しいと思いますが少しずつでもできることを進めておき、最終的にゴミ屋敷片付けの専門業者に依頼すると良いでしょう。
お金がないなら、家族に相談したり、分割払いが可能な業者を選択するなど方法はあります。
ゴミ屋敷の片付けとは、生活を立て直すことです。 最優先で取り組みましょう!
ゴミ屋敷の専門業者を利用するメリット
ゴミ屋敷片付けの専門業者に依頼すれば、もちろん費用がかかります。
それをデメリットと感じる方も中にはいらっしゃるでしょう。
しかし、それ以上に利用するメリットはたくさんあります。
なぜ専門業者に依頼したほうがいいのか、その理由を一つずつ説明します。
分別の手間が省ける
通常、ゴミは品目ごとに分別し、お住まいの自治体が定めるゴミ収集日に合わせて処分します。
たとえゴミ屋敷状態でも、処分するためにはまず大量のゴミを分別しなければなりませんが、当然ながら気の遠くなる作業です。
何らかの事情があってゴミを片付けられないためにゴミ屋敷住人となってしまった方が、自ら進んで手間のかかる分別作業をするとは思えません。
業者が分別から処分まですべてしてくれるので、依頼者は一切の手間をかけずにゴミ屋敷状態から抜け出せます。
時間と体力が節約できる
ゴミ屋敷片付けの専門業者は大量のゴミ・不用品を回収するエキスパート集団です。
ゴミ屋敷住人の中には、鉄くずや古い大型家電製品、自転車など比較的重い物をどこからか拾い集めてきて、敷地内に積み上げている(本人の主張は整理して置いている状態)ケースもあります。
専門業者は様々なゴミ屋敷と向き合って片付け・清掃作業を行っています。
弁当の容器やペットボトルなどの細々したゴミから、家電や家具のような重量のある物までを効率的に分別して回収する技術と知識を備えているので、とにかく作業が早く無駄がありません。
ゴミ屋敷の片付けは時間や体力を要する作業ですが、業者に任せれば負担なく処分できます。
すぐに片付く
本人や家族が仕分けると思い入れのある物を処分するかどうかで手が止まることもあり、思うように作業が進まない場合もあります。
業者は当事者ではないので手当たり次第に仕分けて簡単に処分できるから早いというわけではなく、むしろ業者は必要な物や貴重品を誤って処分しないよう配慮しながら仕分けを行っています。
ほとんどの業者は依頼者に残すか残さないかを確認しながら仕分けしてくれるので、貴重品が見つかることもよくあります。
業者はどのようなゴミでも回収してくれるので、状況次第ではほんの数時間で室内のゴミをすべて撤去してもらえます。
遠方に在住していても依頼できる
遠方に住んでいる親戚宅がゴミ屋敷になっていたり、仕事の都合で作業日に立ち会えなかったりする場合でも、ほとんどの業者は柔軟に対応してくれます。
事前に業者と打ち合わせをして残しておきたい物を伝えておけば、当日は立ち会えなくても必要な物以外は撤去してくれるので安心です。
ゴミ屋敷業者はどこに依頼すればいい?
活動実績が豊富にあるか
ゴミ屋敷の片付けや清掃は、通常の不用品回収とは異なります。
作業する環境が全く違うため、害虫駆除や消臭・消毒作業などにも精通している必要があります。
実績が豊富かどうかは、業者のホームページで確認できます。
見積もり相談の際に尋ねてもいいでしょう。
実績があれば、作業の流れや費用について質問しても明確に答えてくれます。
また、利用者の声や口コミも有用な情報です。
サービスが充実しているか
需要の高まりとともにゴミ屋敷の片付け業者は乱立気味で価格競争の激しさが目立ちます。
どこに依頼すればいいかわからないからといって値段の安さだけで依頼するのはやめましょう。
ゴミ屋敷の片付けサービスは単純にゴミを回収するだけのサービスではありません。
長年ゴミ屋敷の片付けに特化して取り組んでいる業者であれば、再びゴミ屋敷にならないように原因を究明してアドバイスをしてくれますし、ハウスクリーニングやリフォーム、害虫駆除、消臭作業などゴミを片付けた後に必要になる可能性が高い作業にも対応しています。
また不用品の買取を行っているかどうかも選定基準の重要なポイントです。 環境負担を考えてリサイクルやリユースに取り組んでいるのがわかりますし、買取で費用を削減できる可能性もあります。
信頼できる業者かどうか
たとえ「業界最安値」と低価格をアピールしていても、スタッフの態度が横柄で粗雑な点が気になれば、直感に従い依頼するのを避けましょう。
せっかく依頼して片付けてもらうのですから、お互いに気持ち良く対応できる関係性を築きたいですよね。
家庭ゴミを廃棄する場合は「一般廃棄物収集運搬許可証」、買取を行うには「古物商許可」が必要です。
無許可の業者に依頼すると、回収したゴミを不法投棄されるリスクがあり、依頼者側も責任を問われます。 必ず事前にホームぺージで確信しておきましょう。
実績がありサービス内容も充実している業者は、依頼者側の不安や心配していることを十分に理解しているので、質問をしても明確に答えててくれます。
ゴミ屋敷を片付ける場合は、ゴミの量や現場の状況によって費用が高額になるケースがあります。
信頼できる業者は費用についてしっかりと説明をしてくれるので、必ず自分で納得してから依頼しましょう。
ご相談・お見積もり無料ゴミ屋敷片付けプログレスは
日本全国対応
※許認可の関係等で現在対応できない地域も一部ございます。
ゴミ屋敷の片付けっていくらくらい?
当事者の方にとっては、費用こそが一番気になるポイントではないでしょうか?
いわゆるゴミ屋敷のパブリックイメージといえば、ワイドショーが好んで取り上げそうな、高く積みあがったゴミが敷地を超えて道路にまで溢れ出ていて、歩行者や走行車にいまにも崩れかかってきそうな家ではないでしょうか。
「地震や台風のたびに近隣住民は怯えているだろう」「火災が起きれば延焼被害が広がるのでは?」「あんなにたくさんのゴミをどうやって撤去するんだろう?」と人身的な被害や処置についての心配から、「撤去費用も膨大にかかるんじゃない?」「お金あるのかしら?」「まさか自治体が肩代わりするんじゃないでしょうね」とお金が絡む事案まで関心は尽きません。
ゴミが敷地を超えるほど大量に溜め込まれたゴミ屋敷を清掃する場合は、回収量が非常に多く作業日数も数日を要するため、「かなりの高額になりそう」という予想は的中しています。
しかし、ゴミ屋敷はすべてが凄惨な状態というわけではありません。
家の中のいたるところにお弁当の空き容器やペットボトルなどが散乱していたり、部屋の一室だけにゴミを溜め込んでいたり、人によって溜め込み方は違います。
後者の場合、玄関など人目に触れる場所は「少し雑な人」程度にしか散らかっておらず、玄関ドアが開いたときにちらっと家の中をのぞき見したくらいではゴミ屋敷とは気付きません。
外からはわからないものの、家の中はゴミだらけというゴミ屋敷も多く、隣近所の住民宅がゴミ屋敷になっていても気付かないものなのです。
長期間溜め込むとそのうちに臭いが漂い始めたり、ゴキブリやネズミなどが異常発生したりして判明するケースも少なくないようです。
ゴミ屋敷にはいろんなタイプがあり、ゴミの量や現場の環境により作業内容や費用は異なります。
そのため一概には言えませんが、あくまでも参考までにゴミ屋敷の清掃・片付けの一般的な料金相場を紹介しますので、片付けを考えている方は目安にしてください。
【間取りの費用相場】
間取り | 費用 |
1K | 30,000円~ |
1LDK | 63,000円~ |
2LDK | 96,000円~ |
3LDK | 151,000円~ |
4LDK | 195,000円~ |
ゴミ屋敷片付けの費用を安くする4つの方法
相見積もりを取る
ゴミ屋敷の清掃・片付け費用は、ゴミの量や現場環境によって費用差があるため数社で比較しないと適正料金がわかりにくいといえます。
最低でも3~4社に連絡をして相見積もりを取れば、大体の価格が判断できるようになりますし、価格交渉をしやすくなります。
業者ごとにサービス内容も違うので、比較して自分に合ったところに依頼するのが理想です。
ほとんどの業者は無料で見積もりをしていますが、費用がかかるところもあるので確認してください。
業者を選ぶときは、
・サービス内容
・費用
・実績
・口コミ
を参考にしましょう。
柔軟な支払い方法に対応してくれる業者を選ぶ
お金がなく、ゴミ屋敷の清掃・片付けを諦めている方はクレジットカードの分割払いができる業者の利用を検討しましょう。
また、初めから予算を決めて依頼する方法もあります。
お金がなくても立ち止まらず、できる範囲内で前進するという強い決意を持って片付けを進めましょう。
当サイト「ゴミ屋敷プログレス」では、地域や金額に応じて分割払いが可能なサービスを提供しています。お客様のご負担を軽減するため、柔軟な支払いプランをご用意しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
買取サービスに対応しているか
ゴミ屋敷では、ほとんどの住人が必要な物以外はどこに何があるか把握しておらず、貴重品がゴミと一緒に埋もれてしまっていることが少なくなりません。
買取サービスに対応していない業者に片付けを依頼してしまうと、価値のある貴金属やブランド品なども不用品としてまとめて回収されてしまうので、そのまま処分される可能性があります。
意外な物が買取対象となる場合があり、費用も削減できるので買取サービスを実施している業者を利用したほうが断然お得です。
たとえわずかでも費用を削減してもらえればうれしいですよね。
自分で片付けられる物を処分する
片付けの主な費用項目は、 ・人件費 ・ゴミの量 ・所要時間 です。
費用を減らすために依頼者ができるのは、ゴミの量を減らすことです。
つまり、業者に依頼する前に自分で処分できるものを先に捨てておくか、まとめておけば、業者も最低限の人材と時間で片付けられます。
自分で片付けようとしても、どこから手を付ければいいかわかりませんよね。
とりあえず目の前にあるゴミを片っ端から片付けてしまいそうになりますが、その片付け方はNGです。
ゴミは可燃物(燃えるゴミ)や不燃物(燃えないゴミ)、プラスチック類など種類ごとに分別して出さなければならないので、違う種類のゴミを同じ袋にまとめて出すことはできません。
そうかといって手にしたゴミを一つひとつ分別しながら片付けていては一向に進まず、100%途中で挫折します。
最も効率的なのは、一つのゴミにターゲットを縛って片付ける方法です。
たとえば、今日はペットボトル、明日はお弁当の空き容器というように、同じ種類のゴミだけを袋に詰めていけば簡単に片付けられます。
燃えるゴミか燃えないゴミかわからないものには一切手をつけず、後日業者に片付けてもらえばいいのです。
できる範囲で片付けておけば業者の労力は減り、その分の作業料金を節約できます。
これならできそうと思いませんか?
頬が一瞬緩んだあなたの笑顔が私には見えます。
難しく考えず、焦らずゆっくりと片付けを始めましょう!
自分で片付けや掃除を考えている方は、こちらのコラムも参考にしてください。
『ゴミ屋敷を自力で片付けるには?費用や日数、掃除の方法を紹介!』
まとめ
ゴミ屋敷を放っておくとますますゴミが増えるだけでなく、健康や人災被害のリスクも高まり非常に危険です。
「お金がないから処分できない」と諦めていては、片付け費用がさらに高額になります。
家族や親族からの借り入れや、ゴミ屋敷の片付け業者の相みつ取りましょう。
「費用を払えない」と悩んでいてもゴミ屋敷問題は解決できません。
まずは、ゴミ屋敷からの脱出が最優先です。
環境を整えて生活を立て直せば、人生もきっと開けるはずです。
費用を安く抑える方法も紹介しましたのでお金がなくても諦めず、できることから少しずつ進めてくださいね。
一刻も早く新たな生活をスタートできるよう応援しています!