汚部屋は一度にまとめて片付ける必要はありません。
一度に片付けようと意気込むから途中で挫折してしまうのです。
場所やゴミの種類を絞って片付ければ、片付けを続けやすくなります。
忙しくて時間がない方でも毎日少しずつ身の回りを整理すれば、溜まったゴミを片付けられます。
今回は汚部屋を少しずつ片付ける方法や片付けを習慣づける方法を紹介しますので、片付けに行き詰まっている方はぜひ参考にしてください。
この記事の監修者
小西 清香氏
(整理収納アドバイザー)
元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。テーブルの上には書類がいっぱい、畳んでいない洗濯物の山から洋服を探す日々。そんな私でも整理収納アドバイザーの資格を取った事がきっかけで、片付けられられるようになりました。以前の私と同じように片付けが苦手な方の力になりたいと思い、片付けの仕事をしています。
少しずつ片付けて汚部屋をきれいに
汚部屋の片付けは、仕事や家事で忙しい方にとってまとまった時間が確保できなければ先延ばしにしてしまいがちです。
筆者もついつい片付けを後回しにしてしまい、部屋の隅に大量の日用品が積み上がっている光景を目の当たりにして驚い経験が過去に何度かあります。
筆者のように片付けを怠けている自覚はないのに掃除をする時間がなく、部屋にいらない物を溜め込んでしまっている方は多いのではないでしょうか。
片付けはしまう物と捨てる物を判断して整理しなければならないので、精神的な疲れをとても感じやすいんですよね。
なので、汚部屋を片付ける時間がなかったり、片付けだけに長時間向き合うのを苦痛に感じたりする人は、一度に片付けるのではなく毎日少しずつ片付ける習慣を先に身につけたほうがいいと断言します。
片付ける範囲や時間を決めて少しずつ着手すれば体や精神に負担が掛かりにくく、モチベーションも保てます。
汚部屋を少しずつ片付けるためのポイント
物で溢れ返った汚部屋を一気に片付けようとすると挫折しがちです。
まずはできる時間や範囲を決めて、少しずつ整理してみましょう。
小さなスペースでも整理整頓を済ませれば、次に片付けるべき場所がわかるようになります。
達成感を味わいながら進められるよう、条件を決めて少しずつ汚部屋をきれいにしましょう。
場所ごとに片付ける
汚部屋全体を片付けようとするよりも、狭い範囲で少しずつ片付けると簡単に達成感を得られ、モチベーションも下がりにくくなります。
キッチンや冷蔵庫には賞味期限切れの食品が放置されていることが多く、捨てる物がわかりやすいので片付けを始める場所としておすすめです。
キッチン以外ではゴミの処分で頻繁に出入りをする玄関や、物が比較的少ない部屋から始めるといいでしょう。
なによりも自分がやりやすい場所から始めると、途中で挫折するのを防げます。
種類別に片付ける
衣類、空き缶、ペットボトルなど、ゴミをそれぞれ種類別に片付ける方法です。
ゴミの種類を一つに絞れば分別しなくて済み、簡単に片付きます。
片付けをゴミの収集日に合わせて週一回行えばゴミを溜め込む心配もありませんし、定期的に室内を見回す習慣も身につきます。
時間を決めて片付ける
株式会社PHP研究所『集中できないのは、部屋のせい。』の著者である米田まりなさんによると、片付けに必要な判断が続くのは3~4時間が限界であり、4時間以上続けると判断力が落ちて大切な物を誤って処分しやすくなるそうです。
そのため、正しい判断力が保てる3時間程度で少しずつ片付ける方法が推奨されています。
短時間ならやる気も持続しやすく、途中で挫折する心配もありません。
時間を決めて片付ける場合は、必要な物と不要な物を素早く判別するのがポイントです。
処分に迷った物は保留にして、時間があるときに決めましょう。
*参考サイト
【「モノを愛するお片付け:1日1箇所まで、一気にやらない (20)」米田まりな」】
片付けの習慣づけがおすすめ
汚部屋を少しずつ片付けるためには、片付けを習慣づけることが大切です。
習慣づけによって無意識に不要な物を分別できるようになれば、ストレスを抱えずに整理整頓を進められます。
さらに習慣を長期間続けると、自分で決めたことを継続できたという自信もつきます。
最低でも一日に1つは捨てる
最低でも一日に不要な物を1つ捨てることから習慣づけてみましょう。
衣類や雑貨だけでなく、生活によって発生した生ゴミでも問題ありません。
筆者は仕事と家事で忙しく、どうしても集中して掃除をする時間が作れなかったためこの「一日に1つは捨てる」を習慣に取り入れてみました。
初めは不要な広告チラシや着古した衣類など細かくて大量にある物から捨て始めましたが、続けていくうちに購入金額が高かったカバンや小型家電なども処分できるようになりました。
毎日捨て続けていると必要な物となくても困らない物を見分けられるようになり、片付けるスピードが速くなったと自覚しています。
1つ買ったら1つ手放す
収納できないのに物を買うのはやめましょう。
置き場所がなく、床の上や重ね置きをして部屋が散らかります。
何か物を購入する場合は、先にいらない物を処分してスペースを空けておきましょう。
さらに新しい物を1つ購入したら古い物を最低でも1つ手放す、というルールを作るのも効果的です。
ルールを守って買い物をすれば手放したくない所持品の存在を思い出せますし、衝動買いの頻度も減らせます。
何かの行動とあわせて片付ける
自分が毎日している行動とあわせて物を整理すると、無意識に片付けられます。
例えばポストの郵便物を取り出してから自宅に入る習慣があるなら、玄関に不要な郵便物を入れる箱を設置しておきます。
いらない郵便物はその箱に入れれば整理完了です。
以前テレビで、とある女優さんが自宅の階段を上り下りするときに雑巾で手すりを拭いていると言っていたのを思い出しました。
掃除をするときにわざわざ拭かなくていいので一石二鳥なんです。
暮らしの中にこうした工夫を取り入れると掃除や片付けが楽になります。
ぜひお試しください!
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少しずつ捨てても片付かない原因は?
少しずつ捨ててもなかなか汚部屋は片付きませんから、片付けのモチベーションが低いまま取り掛かった人は早々に挫折する可能性があります。
物を捨てるのが苦手な方や、分別や処分方法を理解していない方も思うように整理できず、やる気を失くしてしまうかもしれません。
少しずつ片付けるのが苦痛になれば、一度作業を中断しましょう。
よく考えて決断しないまま物を処分してしまうと後悔しますし、気分転換をしてから片付けを再開したほうが捗ります。
何事も無理せず、コツコツ取り組みましょう。
途中で挫折しないためには?
モチベーションを失わないためには、自分が続けられる時間やスペースを決めて片付けることです。
少しでもきれいになった空間を目にすると達成感を覚え、継続できるようになります。
また、部屋を片付けた後でどんな模様替えをしたいかなど、片付け後にやりたいことを想像しながら取り組むのもモチベーションを保つコツです。
たとえ愛着があっても1年以上使用していない物や、破損や異臭がして使えない物は処分すればすぐに片付けを終えられます。
友人に貰ったプレゼントなど思い入れがある物は処分しづらいですが、今の自分にとって本当に必要な物だけを残すのが片付けのコツです。
一気に片付けるほうがいい場合もある
引越しなどで片付けの期限が迫っていたり、ゴミが溜まりすぎて生活に支障が出たりしている場合は、一気にゴミを片付けましょう。
一人で片付けられないのであれば、家族と協力したほうが効率的に進みます。
片付けを始める前に処分する物はもちろん、片付けのルールや整理方法などを共有しておけば作業しやすくなります。
一気に片付けをして大量のゴミが出た場合は収集日に合わせて出すよりも、ゴミ処理施設に持ち込んだほうが素早く処分できる場合があります。
また、専門業者に依頼して片付けてもらう方法もおすすめです。
技術を持つスタッフが作業を代行してくれますし、不用品も種類を問わず回収・処分してもらえるので手間を省けます。
まとめ
汚部屋を一気に片付けようとすると大変です。
途中で挫折してしまうかもしれません。
性格やライフスタイルに合わせて、モチベーションを落とさないように自分のペースで取り組みましょう。
長時間同じことを続けるのが苦手な方、片付けのためにまとまった時間を確保できない方は少しずつ片付けてみてください。
少しずつを習慣にすれば、物を分別したり処分したりする場合にストレスを抱えにくくなります。
まとめて一気に片付けたい場合は、ゴミ屋敷片付けの専門業者への依頼を検討しましょう。