一軒家のゴミ屋敷を片付けようと思ったときに、気になるのは「専門業者に依頼した場合の料金がいくらになるのか」ということではないでしょうか?
一般的に「ゴミ屋敷の片付けは高額」というイメージがあるため、依頼をためらう人も少なくありません。
結論から言えば、ゴミ屋敷片付けのおおよその費用相場は「3LDK以上で18万円~」「4LDK以上で21万円~」です。
しかし実際のところ、費用は「現場の間取り」や「処分品の量」「作業人数」「所要時間」などで決まるため、現場によって金額はまちまちになります。
そこで、当コラムでは一軒家のゴミ屋敷の片付け費用相場を中心に、費用を安く抑える方法や安く片付けてくれる業者の選び方などを解説します。
「一軒家のゴミ屋敷をお得に片付けたい」「自力で片付けるか迷っている」という方はぜひ参考にしてください。
この記事の監修者

小西 清香氏
(整理収納アドバイザー)
元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。テーブルの上には書類がいっぱい、畳んでいない洗濯物の山から洋服を探す日々。そんな私でも整理収納アドバイザーの資格を取った事がきっかけで、片付けられられるようになりました。以前の私と同じように片付けが苦手な方の力になりたいと思い、片付けの仕事をしています。
一軒家のゴミ屋敷片付けの費用相場|4LDK以上は21万円以上

ゴミ屋敷の片付けにかかる費用が気になる人も多いでしょう。
ここでは、ゴミ屋敷の片付け費用がどのように決まるのかと、間取り別の費用相場をご紹介します。
ゴミ屋敷の片付け費用は間取り・物量などで決まる
ゴミ屋敷の片付け費用は、主に「現場の間取り」「処分品の量」「作業人数」「所要時間」などによって変動します。
●現場の間取り
片付ける範囲が広いほど料金は高くなります。
片付ける対象が一部屋なのか、複数の部屋なのか、一軒家丸ごとなのか、などを確認して料金が算出されます。
また、浴室やトイレ、洗面所といった水回りは、別途洗浄なども必要になるため料金が上乗せされる傾向があります。
●処分品の量
不用品やゴミなどの処分品の量は、業者が手配する車両の大きさや台数、作業員の数に影響するため料金に反映されます。
床が見えるか、ゴミが天井付近まで積み上がっているか、屋外にも溢れているかなどが基準となります。
また、ゴミ屋敷状態になってから経過している年月も判断基準になる場合があります。
●作業人数
一般的に、ゴミ屋敷の片付けでは3~6時間以内に作業が完了できるように人員が手配されます。
作業量が多く、必要な人数が増える場合は料金が上がります。
●所要時間
ゴミ屋敷の状態によっては片付けに数日を要するケースもあります。
片付けや清掃に時間がかかる場合は、それに伴って料金も加算されます。
●その他
業者によっては、上記以外の項目で費用が変動するケースもあります。
例)
・休日や夜間は利用料金が異なる
・処分品の品目によって別途費用がかかる
・対象エリア外は追加料金がかかる など
ゴミ屋敷・汚部屋の片付け費用相場
物量で金額は変わりますが、おおよその片付け費用相場は以下のようになります。
間取り | 費用相場 |
1R・1K | 3~5万円 |
1DK・2K | 5~9万円 |
1LDK・2K・3K | 9~14万円 |
2LDK・3DK・4K | 14~18万円 |
3LDK・4DL | 18~21万円 |
4LDK以上 | 21万円~ |
一軒家の場合、3LDK以上に該当するケースが多いと推測されるため相場は18万円以上、4LDK以上なら21万円以上となります。
これはあくまでも相場のため、2階建てのゴミ屋敷でも処分品の量が少なければもっと安い費用で住むこともあります。
逆に、処分品が大量にある、害虫が大量発生している、といったケースでは費用が2倍、3倍になることもあるのです。
また、ゴミ屋敷の片付け後にリフォームやハウスクリーニング、解体工事なども依頼する場合は、別途費用が必要になります。
一軒家のゴミ屋敷の片付け
最低額:約7万円|最高額:約140万円
当社では、実際の作業事例を公開しています。
間取りや荷物量など、片付けたいゴミ屋敷の状況に近い事例は、費用や所要時間の参考になるはずです。
ぜひ参考としてお役立てくださいませ。
一軒家のゴミ屋敷の片付け費用を抑える5つのポイント

依頼する内容が多ければ多いほど、一軒家のゴミ屋敷の片付け費用は高額になります。
費用を抑えるためには、作業経験が豊富な業者を選んだり、処分する不用品を譲渡・売却するなどして廃棄費用を減らすのが効果的です。
具体的な節約のポイントを5つご紹介します。
一軒家のゴミ屋敷の片付け経験が豊富な業者を選ぶ
実績豊富な業者なら、効率的かつ迅速な作業が期待できます。
作業時間の短縮や人件費の削減につながるうえに、状況に応じて柔軟に対応してくれるため、余計な料金を支払わずに済む可能性が高いです。
ゴミ屋敷の片付けは作業内容が多岐に渡るため、経験で培ったノウハウがものを言う部分が多々あります。
実績の少ない業者が悪いわけではありませんが、時間や人手がかかればそれだけ高額な費用が請求される確率は上がってしまいます。
業者の実力は、ホームページで公開されている情報を参考にしましょう。
現場写真や作業途中の写真が複数掲載されている業者であれば、より信頼できます。
作業前後の比較写真や料金、所要時間などを確認し、短時間できれいに片付けてもらえる業者を探しましょう。
近くの業者を選ぶ
大抵のゴミ屋敷片付け業者は、その所在地を中心に依頼を受ける対象地域を設定しています。
そのため、対象エリア外に住んでいる場合やアクセス面で不便な場所に自宅がある場合は、出張費が余分にかかることがあるのです。
現場の近くに事務所を構える業者に依頼すれば、余分な出張費がかかる心配はありません。
「ゴミ屋敷 片付け 地域名(ゴミ屋敷の所在地)」で検索して、近くにある業者を見つけましょう。
また、全国展開していて支店を多数持っている業者も、広域に対応しているためおすすめです。
不用品買取も行ってくれる業者を選ぶ
ゴミ屋敷片付け業者の中には、利用価値のある品や貴重品をその場で査定してくれるところもあります。
さすがに生活ゴミに値段が付くことはありませんが、ゴミを片付けるついでに不用品を買取してもらえれば、その分を片付け費用に充てることができます。
依頼する時期に気を付ける
ゴミ屋敷の片付け・清掃サービスを行っている業者は、不用品・粗大ゴミの回収業を兼ねていることがあります。
このような兼業している業者の場合、3~4月の引越しシーズンや年末年始などの繁忙期には料金が高くなる傾向があります。
緊急性が高くなければ繁忙期は避ける、もしくはゴミ屋敷片付けの専門業者に依頼すれば引越しシーズンや年末年始でも料金の変動はありません。
できる範囲で不用品を事前に分別し、処分にかかる費用を減らす
処分品が多くなるほど費用も高額になるため、自分である程度捨てておけば業者に依頼する際の費用を抑えられます。
粗大ゴミや金属、消火器、仏具など、業者に依頼せざるを得ない物以外はなるべく自分で処分しておくと良いでしょう。
ゴミの分別が大変なのであれば、品目を限定してゴミ袋に入れていくようにすれば迷うことなく片付けられます。
「ペットボトルならペットボトルだけ」「可燃ゴミなら可燃ゴミだけ」といった具合です。
明らかなゴミだけでも処分しておけば処分費用を削減できるのでおすすめの方法です。
安い料金で片付けてくれるゴミ屋敷片付け業者の特徴5つ

業者ごとに料金設定は異なるため、どの業者に依頼するかも大切です。
安い費用で片付けてくれるゴミ屋敷片付け業者にはどのような特徴があるのかを解説します。
支店を展開している
まず、支店展開ができるほどに経営が安定しているという見方ができますが、それだけではありません。
各地の現場で作業したノウハウを共有しあうことで作業を効率化し、結果として短時間・低価格で対応してくれる可能性も高いという見方もできます。
全国展開しているなら、よりその傾向が強いと推測できます。
料金の内訳を正確に掲載している
業者のホームページは単なる受付フォームではなく、活動実績や活動理念などを通してお客様に自社を知ってもらい、安心してもらうための役割を担っています。
そのため、信頼できる業者はサイトも見やすく明瞭な作りを徹底しています。
中でもおおよその料金の内訳を掲載している業者は料金面でも誠実に対応してくれる可能性が高いです。
電話対応が丁寧
見積もり・相談の予約は電話・メールが主流ですが、余裕があれば電話での問い合わせをおすすめします。
電話を取ったスタッフの対応からは「社員教育が行き届いているか」「気配りができるか」「寄り添った対応をしてくれるか」などがわかります。
これは業者自体の良し悪しを判断する材料になります。
とくにゴミ屋敷の片付けでは、自宅に作業スタッフを招き入れるため、安全のためにも信頼できない業者に依頼するのは避けるのが無難です。
費用などの相談にも親身に応じてくれる
相談や訪問見積もり時には、「費用を抑えたい」「ハウスクリーニングも頼みたい」など、細かな要望も担当者へしっかりと伝えましょう。
その際に、要望を踏まえたうえで最適な提案をしてくれる業者は信頼できます。
費用を抑えるための方法を具体的に教えてくれる、不要なサービスは省いてくれる、など親身に対応してくれる業者なら安心です。
相見積もりに快く対応してくれる
ゴミ屋敷片付け業者を選ぶ際には、少なくとも3社ほどから相見積もりを取ることを推奨します。
相見積もりを嫌がる業者は、何らかの問題がある可能性が高いため候補から外すのが賢明です。
相見積もりに快く応じてくれる業者は、適正な価格やサービス内容に自信があり、他社と比較されても何の不都合もないのです。
相見積もりは、より安く、よりサービス内容が豊富な業者を選ぶのに最適な方法です。
自宅を片付けてもらう場合の費用相場もわかりますし、業者によっては相見積もりの結果に合わせて値引きを行ってくれるところもあるからです。
ただし、相場から見てあまりにも低い価格を提示してくる業者は、作業内容は二の次でとりあえず契約を取ることだけを考えている悪徳業者の可能性もあります。
作業後に、何らかの名目で多額の追加請求を受ける危険性もありますので、見積もりの値段だけを見て即決しないよう注意しましょう。
ご相談・お見積もり無料ゴミ屋敷片付けプログレスは
日本全国対応
※許認可の関係等で現在対応できない地域も一部ございます。
そもそもゴミ屋敷の片付けは業者に依頼したほうがいいの?

業者に依頼した場合のおおよその料金を見て「これなら自分でやったほうが安上りでは?」と思った方も多いかと思います。
しかし、それだけで「自力で片付ける」と判断するのは早計です。
自力と業者、結果的に安上りなのは?
ゴミ屋敷と一言で表現しても、その状況は様々です。
室内に散らばったゴミを分別してゴミ袋数個に分ければ良い程度のものなら、自力で片付けることも不可能ではありません。
費用も掃除道具やゴミ袋代、不用品回収業者に処分品を引き取ってもらう費用だけで済みます。
ただし、自力での片付けには莫大な時間と労力、気力が必要になるうえ、挫折する可能性も否めないため心身への負担は計り知れません。
食べ残しや生ゴミが腐敗して害虫や悪臭が発生するほど事態が悪化している場合は、自力での片付けは現実的ではありません。
害虫駆除や消臭・消毒、傷んだ床板の修繕など、対処すべき事柄が多くなるため、自力での片付けはほぼ不可能と言えます。
この場合、不用品回収業者や害虫駆除業者などを別々に依頼するよりも、ゴミ屋敷片付け業者に一括で任せたほうが安くなる可能性が高いです。
単純にかかる費用だけを見れば「自力での片付け」のほうが安いのは明白です。
しかし、費やす時間や労力・気力などの負担、片付けを完遂できるかどうか、なども考慮すると、ゴミ屋敷片付け業者の料金は決して高くないと筆者は思います。
どの程度なら自分で対処してもいい?
自力で対処できるかどうかは以下の3つから判断してください。
いずれか一つでも難しいと感じた場合は、無理をせずゴミ屋敷片付け業者に依頼するのが賢明です。
費用を安く済ませることだけを考えた結果、アレルギーや喘息を発症したり、体調を崩したりしては本末転倒です。
体を壊してしまったら結局は業者に依頼しなければ片付けられなくなりますし、治療費なども必要になるなどかえって出費が増えることも考えられます。
まとめ
一軒家のゴミ屋敷の片付け費用は、部屋の間取りや処分品の量などによって変わってきます。
また、何でもかんでもゴミ屋敷片付け業者に依頼していると、費用は当然高額になります。
しかし、ある程度自分でゴミを処分しておいたり、不用品の買取を行うゴミ屋敷片付け業者を選んだりすることで、費用を抑えることは可能です。
まずは複数社の業者から相見積もりを取って、適正価格で誠実なサービスを提供してくれる業者を見つけることから始めましょう。
費用面だけに囚われた選択をしてしまうと、結果的に不都合が生じたり、出費が増えたりすることもあり得ます。
また、自力での片付けを検討する際は、自分の手に負える範囲内のゴミ屋敷なのかを冷静に見定めてください。