部屋がすでに汚部屋状態の場合、一日で片付けることは可能なのでしょうか?
結論から言えば、山積みになったゴミを一日で片付けるのはかなりハードルが高いでしょう。
それでも山積みになっているゴミや不用品を、どうにかしてすぐに片付けたいという人もいらっしゃるでしょう。
すべてを取り除いてきれいな状態にするのは難しいですが、ゴミの量や汚れ具合によっては大いに改善できる余地はあります。
どこから片付ければ良いのか、道具は何が必要なのか、わからないことが多くあると思いますので、ここでは、汚部屋を1日である程度きれいに片付けるための手順やコツをご紹介します。
汚部屋の改善を図りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の監修者
小西 清香氏
(整理収納アドバイザー)
元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。テーブルの上には書類がいっぱい、畳んでいない洗濯物の山から洋服を探す日々。そんな私でも整理収納アドバイザーの資格を取った事がきっかけで、片付けられられるようになりました。以前の私と同じように片付けが苦手な方の力になりたいと思い、片付けの仕事をしています。
汚部屋を遺日で片付けるためのステップ
汚部屋を1日で一気に片付けるための手順やコツを紹介します。
まずは以下のステップに沿って進めてみてください。
①目標を設定する
片付ける目標を設定します
1日で全てを片付けるのは難しいかもしれませんが、例えば一部屋だけでも片付けるという目標を立てると良いでしょう。
②必要な道具を準備する
片付けに必要な道具を準備します。
ゴミ袋、手袋、マスク、掃除道具などが基本ですが、必要に応じて消臭剤やカビ取り剤も用意します。
③スペースを確保する
片付けるためのスペースを確保します。
ゴミを捨てる場所や整理するスペースを用意しましょう。
④分別する
物を一つずつ取り出し、必要な物と不要な物に分別します。
不要な物は捨てるか寄付するかを考えます。
⑤片付ける順番を決める
片付ける順番を決めます。
一般的には、生活の中で最も使われる場所から片付けると効率的です。
⑥汚れた場所を掃除する
物を片付けた後は、汚れた場所を掃除します。
掃除機や拭き掃除などを行い、清潔な状態にします。
⑦仕上げ
最後に、片付けた部屋を整えます。
家具や小物を配置し、快適な空間を作り出します。
このようにして、汚部屋を1日で片付けることができます。
一歩ずつ進めていけば、きっときれいな部屋が手に入るでしょう。
掃除に必要な道具
部屋の広さやゴミの量によって掃除にかかる手間や時間は変わってきますが、1ルーム程度の広さの汚部屋であれば、1日で片付けることも難しいことではありません。
まずは汚部屋の掃除を効率よく進めるために、必要な道具をご紹介します。
ゴミ袋
とにかくどんどんゴミを入れていきます。
ゴミ袋は余っても後々にも使えるので多めに用意しましょう。
段ボール
処分する家電・雑誌・不用品など、重くてかさばるものを一時的にまとめておくのに便利です。
ほうき・ちり取り
掃除機の届きにくいところの掃除や細々したゴミを集めるのに便利です。
掃除機
床に溜まったホコリを取り除くのに必要です。
大型のものより小型タイプのほうが小回りが利いて持ち運びも楽ですが、わざわざ新しく買う必要はありません。
家にある掃除機を使用してください。
雑巾
棚や家具などをきれいにするのに使います。
使い古したタオルや衣類などを使っても良いでしょう。
マスク
汚部屋の片付けではたくさんのホコリが舞い上がります。
アレルギーを持っていない人でもくしゃみや咳が止まらなくなることもあるので、できればマスクを使用しましょう。
軍手・ゴム手袋
放置され続けてゴミにはカビが生えていたり、腐っていたりする場合があります。
さらに、傷んだ家具などに引っかかってケガをすることも考えられます。
安全のために、作業時には軍手を着用しましょう。
水回りの掃除には、ゴム手袋が便利です。
その他にも、スポンジや用途に合わせた各種洗剤、害虫駆除用に殺虫剤も準備しておきましょう。
また、清掃時は動きやすくて汚れてもいい服装を心掛けてください。
できれば肌を露出しない長袖・長ズボンがおすすめです。
あると便利なもの
上記の掃除道具で片付けはできますが、さらにきれいに、丁寧に仕上げたいという方は、次のものを用意してください。
・歯ブラシ
細かなところの汚れを落とすのに便利です。
・新聞紙
汚れたものを上に置いたり、水回りの掃除の際に床に敷いたりして、水の飛び散り防止として利用できます。
・キッチンペーパー
頑固な汚れがある個所には洗剤や重曹、クエン酸などを染み込ませ、しばらく貼り付けて置いておくと汚れが浮き上がり落ちやすくなります。
細かく掃除しようとするほどに全体の片付けが遅れてしまうことも考えられますので、「あると便利なもの」にこだわりすぎず、あれば使うくらいに考え、まずは必要最低限の道具を用意し、部屋全体の片付けを行いましょう。
片付けの進め方
効率的な片付けの進め方をご紹介します。
ゴミ袋に分けて入れていく
まずは散らかっているゴミを、「燃えるゴミ」「不燃ゴミ」「衣類」「ペットボトル」などジャンルごとに分けて、ゴミ袋に入れていきます。
ゴミ袋が不透明で中が見えにくい場合には、マジックなどで袋に何を入れているか書いておきましょう。
「衣類」は後程「捨てるもの」と「残すもの」に分けます。
最初から分けておいても構いませんが選別していると時間がかかってしまうので、まずは部屋を片付けることに集中するほうが良いでしょう。
雑誌などの重たいものは、ゴミ袋だと破れてしまう場合もあるので、段ボールに入れていくのがおすすめです。
かさばっているものを処分する
大きなぬいぐるみやクッションなど使っていなくて場所を占めているものは潔く処分しましょう。
棚や収納スペースを片付ける
棚の中や収納スペースに入っているものは一旦全部出して、1年以上ほったらかしにしていたものは思い切って処分しましょう。
棚や収納スペースが空っぽになったら雑巾できれいに拭いておきます。
掃除をする
棚などのホコリを落とし、床全体に掃除機をかけましょう。
エアコンのフィルターや窓、網戸の掃除なども余裕があれば行いましょう。
ゴミ出し
ゴミとして出せるものはまとめて出します。雑誌や新聞などは紐でまとめて資源ゴミに出しましょう。
ペットボトルや空き缶なども自治体の処分方法に合わせて処分してください。
また着る服は洗濯機へ
衣類の選別を行います。また着たい服はきれいに見えてもホコリにまみれている可能性が高いので、洗濯をしてから収納しましょう。
リサイクルに出すものをまとめておく
不用な家電やリサイクルに出したいものがあればまとめておきましょう。
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挫折しないためのポイント
汚部屋の片付けをできるだけ短時間で、挫折しないように終わらせるためのポイントを紹介します。
やること・作業の順番を決めておく
3章で紹介した順番を参考にし、やることリストを作っておきましょう。
完了した作業はリストにチェックを入れ、進行状況が目に見えて分かるようにするとやる気が続きやすくなります。
作業時間のおおよその目標を決めておく
部屋の広さやゴミの量によってかかる時間は違いますが、6~8時間程度かかると思っておきましょう。
適度な休憩をとる
1時間ごとに5~10分程と決めて休憩を取りましょう。
タイマーをセットしておくなどすると効率よく作業を進められ、効率よく休憩できます。
ご褒美を用意しておく
少しでも楽しくできるように作業中は好きな音楽をかけたり、片付けが終わったら好きなものを食べたりするなど、ご褒美を用意しておくのも良いでしょう。
モチベーションを維持するためにも非常に大切なことです。
二度と汚部屋にしない!きれいな部屋を保つコツ
せっかくきれいにした部屋をまた元の汚部屋にはしたくないですよね。
きれいな部屋を今後も保っていくためのコツをご紹介します。
使う頻度や導線を考えて収納する
使う頻度が高い物は手前に、取りやすい位置に収納します。
また、使う場所に使うものを収納するようにしましょう。
例えば、ドライヤーを洗面所で使うのであれば洗面所に、ドレッサーで使うのであればドレッサーに収納します。
移動の手間があると置きっぱなしになりやすいので注意してください。
物の定位置を決め、使ったら元の場所に戻す
「家に帰ったらカギはここに置く」「脱いだ服はこのカゴに入れる」というように、置き場所を決めましょう。
あっちこっち自由に置いてしまうと、どこに置いたかわからなくなってしまいます。
ハサミなども使ったら置きっぱなしにせず、その都度元の場所に戻しましょう。
物を増やさない
「今は使わないけど、いつか使うかもしれないから」「まだストックがあるけどセールで安いから」といった理由で買い溜めするのはやめましょう。
このような買い方をしていると、消費のスピードに合わずストックがどんどん溜まってしまったり、持っていることを忘れて同じ品物を購入したりして部屋の中の余分なスペースを占領してしまいます。
足りないものがあってもコンビニやスーパーなどですぐに手に入ります。
必要以上にストックするのは絶対にやめましょう。
掃除する日を決める
掃除は苦手な人にとっては面倒なものですが、放っておいてホコリや汚れが溜まってしまうと、きれいにするのはもっと大変になります。
おすすめは掃除をする日をあらかじめ決めておくことです。
「何曜日は掃除機をかける」「何曜日は棚の拭き掃除」「5が付く日はトイレ掃除」など、曜日や日にちで掃除する箇所を決めておくと無理なく続けやすくなります。
いつでも手に入る物は溜めずに捨てる
紙袋やお菓子の箱など、ついつい「また何かに使えるかも」と残しておきたくなるものですが、ほとんどの場合で使われることはありません。
「使うかも」と迷うものは思い切って処分しましょう。
どうしても残しておきたいのなら、「3つまで」というように数を決めて残すと良いでしょう。
まとめ
1日で汚部屋を片付けるための手順や挫折しないためのコツなどを紹介してきました。
ゴミの量や部屋の広さによっては1日で片付けられることもありますが、当コラムの内容が全てのケースに該当するわけではありません。
「やってみよう」と思った方は、ぜひ参考に片付けを始めてみてください。
「こんなの自分にはできない」と感じた方も諦めなくて大丈夫です。
汚部屋・ゴミ屋敷専門のプロの片付け業者に依頼するという方法もあります。
プロに依頼した場合はもちろん料金はかかりますが、よりスピーディーに、きれいに仕上げてくれることは確実です。
当コラムが、きれいに片付いた部屋で、安心かつ健康的に過ごしていただくきっかけになれば幸いです。