汚部屋を一日で片付けたい!効率的な片付け方と挫折しないポイント
お役立ちコラム

物が多いとストレスが溜まり、精神的にも健康にもよくありません。
しかし、汚部屋を一日で片付けたいと思っても、何から手をつければいいかわからないと思います。
汚部屋を一日で片付けるためには、事前準備や段取り決めはもちろん、効率的な作業とモチベーションを保つ工夫が欠かせません。
そこで当コラムでは、事前準備効率的な片付け方挫折しないポイントきれいになった部屋を保つコツを解説します。
「汚部屋の片付けを一気に終わらせたい」「一日で人を呼べる部屋にしたい」とお考えの方は、ぜひ当コラムを参考にしてください。

この記事の監修者

小西 清香氏(整理収納アドバイザー)

小西 清香氏
(整理収納アドバイザー)

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。テーブルの上には書類がいっぱい、畳んでいない洗濯物の山から洋服を探す日々。そんな私でも整理収納アドバイザーの資格を取った事がきっかけで、片付けられられるようになりました。以前の私と同じように片付けが苦手な方の力になりたいと思い、片付けの仕事をしています。

ゴミ屋敷レベルと自力で片付けできると判断する基準

ゴミ屋敷レベルと自力で片付けできると判断する基準

まずは、汚部屋のレベルが自力で片付けできる範囲内であるかを確認しましょう。
明確な定義はありませんが「ゴミ屋敷レベル」呼ばれる分類があるのでご紹介します。
これを基に、自力でできると判断するための最低条件を解説します。

ゴミ屋敷レベルの解説

ゴミの量や害虫発生の有無など、様々な観点からゴミ屋敷レベルは5段階に分類されることが一般的です。

Lv.1:ペットボトル、プラスチック容器などのゴミが床に散らばっている

Lv.2:衣類や生活用品、ペットボトルなどのゴミで、床が埋め尽くされている

Lv.3:ゴミが床から30㎝以上溜まっていて歩くのが困難である

Lv.4:大量のゴミが山積みになり、悪臭や害虫が発生している

Lv.5:屋外にもゴミを放置していて、近隣から苦情が来ている

 自分の部屋が、上記のうちどのレベルに該当するのかを確認しましょう。

自分で片付けできると判断するための基準と条件

自力での片付けを完遂するためには、ある程度の条件が揃っていなくてはいけません。
条件は全部で5つありますが、最初に紹介する①②③の条件が揃っていることが最低基準です。
条件が揃わない場合は、ゴミ屋敷片付け業者に依頼することをおすすめします。

①ゴミ屋敷レベルはLv.3まで
ゴミ屋敷レベル3「ゴミが床から30㎝以上溜まっていて歩くのが困難である」の状態までなら、なんとか自力で片付けできます。
しかし、ゴミ屋敷レベル4「大量のゴミが山積みになり、悪臭や害虫が発生している」という状態なら、ゴミ屋敷片付け業者に依頼するのが賢明です。
判断を誤れば、悪臭や害虫の被害が近隣にまで広がってしまう恐れもあります。

②部屋数が少ない
部屋の広さにもよりますが、自力で片付けできるのはせいぜい3~4部屋までと心得ておきましょう。

③水回りが正常に使用できる
台所や洗面所、お風呂場などの水回りが正常に使用できるかどうかは非常に重要です。
水回りがゴミに埋もれて使えない状態では、手を洗う、雑巾を絞る、汚れ物を洗う、といったことができません。

④手伝ってくれる人がいる
自分一人だけで片付けを行い、最後までモチベーションを保ち続けることは容易ではありません。
家族や友人など、少なくとも2~3名に片付けの手伝いをお願いしましょう。
互いに励まし合いながら取り組めば、途中で挫折する心配も減ります。

⑤十分な時間がある
片付けは、想像以上に体力も気力も消耗します。
無茶なスケジュールは立てず、余裕をもって時間を確保しておくことが大切です。

ゴミ屋敷レベル2~3の部屋を一人で片付ける場合のおおよその所要時間

1K:6~10時間
1LDK:12~15時間
2LDK:18~25時間

例)1Kを一人で片付ける場合、休憩を挟みながら1日4~5時間作業したとして、終わるまでに2日かかる計算になる

*3LDK以上の場合は、一人で作業するのは難しい
*ゴミの量や片付けを行う作業人数によっても変動するので、所要時間はあくまでも目安

汚部屋を一日で片付けるために必要な4つの事前準備

汚部屋を一日で片付けるための4つの事前準備

手順の確認や事前準備もなしに、いきなり片付け始めるのは失敗のもとです。
ここでは、汚部屋を一日で片付けるために必要な準備をわかりやすく解説します。

人手を確保する

汚部屋は、一人で片付けられないこともないですが、誰かに手伝ってもらったほうが片付けを完遂できる確率は格段に上がります。
できれば家族や友人など、信頼できる人2~3名に相談して手伝ってもらいましょう。
また、手伝ってくれる人達があつまりやすく、丸一日を作業に充てられる日程に調整しましょう。

POINT

・部屋数や広さ、ゴミの量によっては、数人で作業したとしても2~3日ほどかかる場合もある

・頼れる人がいない、知り合いに汚部屋を知られたくない、という人はゴミ屋敷片付け業者に依頼する

・放置しても状況が悪化するだけなので「人手がないから諦める」という選択はやめる

確認事項と片付けの段取り決めを行う

 ●ゴミの分別方法、ゴミ処理施設の利用条件の確認
ゴミの分別ルールやゴミ処理施設の受付時間・利用条件は自治体によって異なるため事前にホームページを確認しましょう。

注意事項と解決のヒント

・家電4品目(テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)は回収していない自治体が多い
 →家電量販店や不用品回収業者など、引き取ってもらう手段を見つけておく

・ゴミ処理施設は日曜・祝日が休業のところもある
 →不用品回収業者やゴミ屋敷片付け業者に不用品やゴミの回収だけでも依頼する

 ●片付けの順番を決める
入口(玄関など)と通路(廊下、階段など)は、ゴミの搬出経路を確保するために最初に片付けます。
次に、どの場所から、どのような順番で片付けるのかを決めておきましょう。
あらかじめ決めておけば、片付け途中で悩んだり迷ったりする余計な時間を節約できます。

●役割分担を決める
何人かに手伝ってもらえる場合は、手分けして効率良く作業できるように役割分担を決めておきましょう。
部屋ごとに担当を決める他、片付け始めではペットボトルを集める係、可燃物を集める係などのように分担するのも良いでしょう。

●車両を手配する
処分する物は、ゴミ袋何十袋分にもなるはずです。
ゴミ収集場やゴミ処理施設へ運ぶための車両は事前に手配しておきましょう。

注意事項と解決のヒント

・収集時の回収個数や、ゴミ処理施設への持ち込み時には引き取り個数や重量、利用回数に制限がある自治体が多い
 →・数回にわけてゴミの日に出す・不用品回収業者やゴミ屋敷片付け業者に回収のみ依頼する

必要な物を準備する

汚部屋の片付けに必要な準備物は以下の通りです。

・マスク、作業用手袋、エプロン(汚れても良い服)
・大量のゴミ袋(100枚ほど)
・段ボール箱
・ガムテープ
・紐(ビニール紐)
・新聞紙などの緩衝材になるもの
・掃除道具(掃除機、ほうき、ちりとり、雑巾、モップ、バケツ、洗剤など)

POINT

・ゴミの量によってゴミ袋の必要枚数は変わるため、ゴミ屋敷レベル3の状態なら200枚ほど用意しておくと安心

・ゴミ出しのルールで、自治体指定のゴミ袋の使用が必須の場合は指定ゴミ袋を準備する

片付け前日の害虫駆除

普段は見かけなくても、荷物やゴミの下に害虫が潜んでいる可能性があります。
片付け中に害虫の対処に時間を取られないよう、事前に駆除しておくのがベストです。
片付けを行う前日には、煙状・霧状の害虫駆除剤を使用しておきましょう。

POINT

駆除しきれなかった害虫が片付け中に出てくることも考えられるため、スプレー式の強力な殺虫剤も用意しておく

汚部屋を一日で片付けるための4ステップ|効率的な片付け方

汚部屋を片付けるための4ステップ

汚部屋を一日で片付けるためには、迷わず、立ち止まらず、効率重視で進めることが大切です。
以下に、その手順と片付け方をご紹介します。

明らかなゴミをひたすら集めて取り除く

まずは、ペットボトルや紙くずのような明らかなゴミを集めて取り除きましょう。
ペットボトルならペットボトルだけを、可燃ゴミなら可燃ゴミだけをひたすらゴミ袋に入れていけば迷うことはありません。
古い雑誌類は段ボール箱などに入れておいて、後でビニール紐でまとめましょう。

POINT

・ゴミ袋が不透明で中が見えにくい場合はマジックなどで袋に「ペットボトル」「可燃ゴミ」「プラスチック」などと書いておく

・明らかなゴミがなくなるだけでも物量が目に見えて減るのでモチベーションの向上につながる

所有物を「必要な物」「不要な物」「保留」の3種類に分類する

 部屋の中の明らかなゴミを排除できたら、次は所有物の仕分け作業を行います。
段ボール箱を用意して「必要な物」「不要な物」「保留」とそれぞれの箱に書いておき、所有物を仕分けて入れていきます。

基本的には貴重品や必要最低限の生活必需品以外は捨てるつもりで臨みましょう。
いつか使うかもしれないと思っている物はほぼ使わないものなので、潔く捨てることを推奨します。

「保留」の箱は極力使用せず、どうしても処分を迷ってしまう物だけを入れておく箱だということを肝に銘じましょう。
なんでもかんでも保留にしていては、いつまで経っても片付きません。

POINT

・棚の中や収納スペースに入っているものも一旦全部出して仕分ける

・「1年以上使用していないものは捨てる」などのルールを作っておくと迷わない

・思い出の品などは「段ボール箱1つ分まで」など手元に残す量を決めておく

・写真やアルバムはデータ化してクラウドに保管するなどすれば場所を取らず半永久的に残せる

ゴミがなくなった部屋を掃除する

棚やエアコンの上に溜まったホコリを落とし、床全体に掃除機をかけましょう。
生ゴミから出た浸出液で汚れている場合は、洗剤を使用して丁寧に洗浄します。
生ゴミによる汚れや腐敗臭は害虫をおびき寄せる原因となってしまうためです。
最後によく絞った雑巾で棚や机、床を水拭きすれば掃除は完了です。

POINT

・掃除は「上から」が鉄則。高いところのホコリを落とし、掃除機をかけ、拭き掃除をする、という順番が基本

・もし自力で掃除をしてみて汚れや臭いが取れないようであればハウスクリーニングの専門業者に依頼する

ゴミ出しする・ゴミ処理施設へ持ち込む

可燃ゴミや資源ゴミ、ペットボトル、空き缶は、自治体のルールに則ってゴミの日に出しましょう。
粗大ゴミや家電4品目は自治体によっても対応が異なるため注意してください。

ゴミ処理施設へ持ち込む場合は、営業日や受付時間、利用ルールを事前に確認しておきましょう。

POINT

・掃除をしている間にゴミ処理施設の営業時間が過ぎてしまいそうな場合は、先にゴミの持ち込みを済ませる

・ゴミ出しの日やゴミ処理施設の営業日と都合が合わない場合は、ゴミ屋敷片付け業者や不用品回収業者にゴミの処分のみ依頼する

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片付けを一日でやり遂げるための挫折しないポイント4つ

片付けを挫折しない4つのポイント

人は嫌なこと、辛いことをやり続けることができません。
つまり、片付け作業が苦痛に感じてしまうと挫折する確率が上がってしまうのです。
汚部屋の片付けをやり遂げるためには、モチベーションを保ち、片付けを楽しむための工夫が重要になります。

遊びの要素を取り入れてゲーム感覚で片付ける

1㎡あたりの片付け時間を競ったり、片付け箇所や量に応じてポイント加算したりなどして、ゲーム感覚で家族や友人と片付けを楽しむのがおすすめです。
個人戦やチーム戦にしてポイントに応じたご褒美を用意するなどすれば片付け意欲も高まります。

一人で片付けをしている場合でも、一カ所あたりの片付け時間を例えば15分などに設定して、時間内にできるかタイムトライアルをするのも良いでしょう。

また、好きな音楽をかけてリズムにのって作業するなども楽しむためのコツです。

ビフォー・アフターの写真を撮る

成果が目に見えると達成感が得られてやる気が出ます。
片付けを始める前や最後に写真を撮るのはもちろん、作業がひと段落するごとにも写真を撮っておくことを推奨します。
休憩中に作業写真を見返せば、明らかにゴミの量が減っていることが実感でき、休憩後の作業にも意欲的に取り組めるはずです。

また、きれいになった部屋の写真を飾っておけば、今後、片付けを習慣にする際の励みにもなります。

適度な休憩を取る

1時間ごとに5~10分ほど休憩を取るようにしましょう。
タイマーをセットしておけば、作業時間と休憩時間のメリハリをつけることができます。
「まだまだ片付けできる」と感じるくらいのタイミングで適度な休憩を取ることで、疲労感が抑えられ、次の作業時の集中力も高められます。

片付け達成後のご褒美を用意しておく

苦手な片付けや大変な掃除を乗り切った自分へのご褒美を用意するのも効果的です。
「大好きな物を食べる」「欲しい物を一つ買う」「推しに会いに行く」など、最後までやり切ろうと思えるご褒美を考えてみましょう。

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汚部屋を繰り返さない!きれいな部屋を保つ5つのコツ

きれいな部屋を保つ5つのコツ

せっかくきれいにした部屋をまた汚部屋にしないために、きれいを保つコツを5つご紹介します。

物の定位置を決めて収納する

使う場所や使用頻度を考えて物の収納場所を決めましょう。
例えば、メイク道具、ヘアブラシ、ドライヤーなどの身だしなみに使用する物は鏡(使う場所)の近くにまとめて収納します。
アイロンやアイロン台なら衣類収納の近くに置いておけば、必要な時にすぐに取り出せます。

また、毎日使う物は手前に、年に数回しか使用しない物は奥に収納しておけば、出し入れの度に散らかる心配もありません。

POINT

使う場所から離れた場所に収納していると、使った後に置きっぱなしにしやすくなるので要注意

使ったら元の場所に戻す

使った道具はすぐに元の場所に戻すよう習慣づけましょう。
慣れるまではついつい置きっぱなしにしてしまいがちですが、元の場所に戻す作業には1分もかからないはずです。
慣れてしまえば当たり前にできるようになるので、最初のうちは意識して元の場所に戻す練習をしてください。

POINT

元の場所に戻すのが面倒だと感じる場合は、収納場所が合っていない可能性があるため、頻繁に使用する場所の近くに収納場所を変更する

必要以上に物を増やさない

「今は使わないけど、いつか使うかもしれないから」「まだストックがあるけどセールで安いから」といった理由で買い溜めするのはやめましょう。
このような買い方をしていると、消費スピードに合わずストックがどんどん溜まってしまい、余計なスペースを占領してしまいます。
必要以上に買い溜めするのはやめましょう。
仮に足りないものがでてきても、今はコンビニやスーパー、ネット通販などですぐに手に入るので心配は要りません。

POINT

・ティッシュやトイレットペーパーなどの消耗品はストック数をあらかじめ決めておいて減った分だけを購入する

・洋服などの日用品は、新しい物を一つ購入したら古い物を一つ処分して総数を増やさない

いつでも手に入る物は溜めずに捨てる

紙袋やお菓子の箱・缶などは「何かに使えるかも」とついつい残しておきたくなりますが、ほとんどの場合で使うことはありません。
気付けば大量に溜まっていた、ということも多いのでその都度捨てるようにしましょう。

POINT

どうしても残しておきたいのなら「3つまで」というように数を決めて残す

簡単な掃除や片付けを習慣にする

何週間も放っておいて、まとめて掃除をするのは大変です。
あまり労力をかけずにできる簡単な片付けを習慣化しておけば、常にきれいな状態をキープできます。

POINT

・「月曜日は掃除機をかける」「水曜日は棚の拭き掃除」「5が付く日はトイレ掃除」など曜日や日にちで掃除箇所を決める

・「毎朝5分間だけ周囲を片付ける」「寝る前の5分間だけ、どこか一カ所を片付ける」など1日5分間だけ片付けをする

まとめ

「ゴミ屋敷レベル3まで」「部屋数が少ない」「水回りが正常に使用できる」「手伝ってくれる人がいる」「十分な時間がある」
これらの条件が整っているなら、汚部屋を一日で片付けることができる可能性が高いです。
「やってみよう」と思った方は、当コラムで紹介した一日で汚部屋を片付けるための手順、挫折しないためのポイントを参考に、早速片付けを始めましょう。

条件が揃っていない、自分には難しい、と感じた方は汚部屋・ゴミ屋敷専門の片付け業者に相談しましょう。
専門業者に依頼した場合はもちろん料金がかかりますが、よりスピーディーかつきれいに仕上げてくれることは確実です。
消臭・消毒やハウスクリーニングなどを頼める業者も多いので、ゴミ屋敷レベル4以上の方も安心です。
料金面がネックになる場合は、明らかなゴミだけでも自分で処分してから依頼する、不用品買取も行う片付け業者に依頼するなどすれば節約になります。

汚部屋は放置していると状況はどんどん悪化し、健康被害や害虫被害が広がるリスクもあります。
ぜひこの機会に、清潔で心地良い部屋を取り戻しましょう。

この記事の執筆者

執筆者

株式会社プログレス
編集部 S・A

遺品整理の経験から不用品を整理する重要性を実感。
片付けについて専門的なことを学び、困っている人の助けになりたいとプログレスへ入社。
「知識のない人にもわかりやすく伝える」を信条にプログレス各種サイトのコラムの執筆を担当する編集部きっての女傑ライター。

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