物が多いとストレスが溜まり、精神的にも健康にもよくありません。しかし、汚部屋を一日で片付けたいと思っても、何から手をつければいいかわからないと思います。そこで今回は、前日までの準備や、当日の片付けの流れとコツなどをまとめました。一日で汚部屋の清掃を終わらせたいと考えている方は、ぜひとも参考にして、汚部屋からの脱却を成功させましょう。
この記事の監修者
小西 清香氏
(整理収納アドバイザー)
元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。テーブルの上には書類がいっぱい、畳んでいない洗濯物の山から洋服を探す日々。そんな私でも整理収納アドバイザーの資格を取った事がきっかけで、片付けられられるようになりました。以前の私と同じように片付けが苦手な方の力になりたいと思い、片付けの仕事をしています。
汚部屋を一日で片付けるためには?自力か業者かを判断する基準
汚部屋を一日で片付けたい場合は、汚部屋の広さと中に溜まっているゴミの量を参考に必要な作業人数を考えてみましょう。
お風呂、キッチンなどの水回りが使え、生活が何とかできるようであれば、自力で汚部屋を片付けられるかもしれません。
反対に、家中にゴミが散乱していたり、スムーズに動けなかったりする場合は、業者に相談したほうがいいでしょう。
ゴミを大量にため込んでしまっている場合は、一人で片付けても終わる兆しが見えないので、途中で諦めてしまう危険性が極めて高いためです。
もしゴミから発生した悪臭によって近隣住民から苦情が届いているなら、早急な対処が必要です。
間取りが狭くても、急いでゴミや悪臭を除去したい場合は、業者に依頼するのが最善の方法です。
準備は必須!一日で汚部屋を片付ける前にすることは?
汚部屋を片付ける前に、人手とスケジュールの調整をします。そして害虫駆除を済ませ、ゴミの収集日やゴミ処理施設の受付時間を確認してから取り掛かりましょう。
人手とスケジュールを確保する
汚部屋のような部屋の掃除を一人で片付けるには、かなりの労力と時間を要します。
体力に自信がない、あるいは早く片付けたい場合は、家族や友人に頼んで手伝ってもらいましょう。
片付けを手伝ってもらえるような家族や友人がいない場合は、汚部屋を片付けてくれる専門業者に依頼するのがおすすめです。
片付けのために、2~3日程度確保しておきましょう。
土日祝日や連休中を作業日にするといいかもしれません。
ゴミが大量に出ると予想されるのであれば、ゴミ処理センターへ持っていく必要があります。
事前に場所と時間をしっかりと確認しておくことも忘れてはならない重要事項です。
殺虫剤で害虫駆除をする
ゴミを室内に放置し、掃除を怠っていると、その中に害虫が住み着いている場合があります。
生ゴミや食べ終えたカップ麺などの食品類のゴミを長期間放置していた場合は、虫が大量に湧いているかもしれません……。
掃除中に虫の対処に時間をとられないよう、事前に駆除しておくのがベストです。
前日に使用するのは、霧状の殺虫剤です。
置いておくと殺虫剤が霧状に散布されて、部屋の中の虫が駆除されるというものです。
本来は一つで効果が期待できますが、ゴミが多く積み上がっている部屋なら、複数個を使用したほうがいいかもしれません。
もちろん、使用方法をきちんと守ることが大前提です。
汚部屋を一日で片付ける前に準備しておく物とは?
長らく放置された物やゴミの山を素手で触るのは危険です。必ず軍手を用意しましょう。
また、カビやホコリなどを吸い込まないようにマスクも必要です。
エプロンは服が汚れないためだけでなく、ポケットにハサミや紐などを入れておけるので便利です。
ガムテープは尖ったものや刃物などを捨てる際に新聞紙を巻きつけるのに使います。紐はいらなくなった雑誌や箱などをまとめるのに使います。
ゴミ袋はゴミの量によって変わりますが、床がゴミで埋め尽くされている場合は1部屋につき20枚ほどあるといいでしょう。片付けの途中に足りなくなって買いに走ることのないように、十分な量を確保しておくと安心です。
山積みになったゴミの中には、多くの害虫が巣食っています。殺虫剤も作業中に出てきたときに迅速に対応できるように準備しておきましょう。
片付けが終わってから部屋をきれいにするため、掃除機やほうき、モップ、雑巾、バケツ、洗剤などの基本的な掃除道具も用意しておくとさらに安心です。
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汚部屋を一日で片付けるための手順とは?当日の流れを確認!
汚部屋はまず、入り口付近から順に片付けましょう。
ゴミは不要な物、処分するもの、保留する物に仕分け、片付いた部屋は必ず掃除を行います。
入り口付近から始める
まずは入り口付近の片付けから始めましょう。
ここでは仕分けるのではなく、ゴミを捨てることに徹します。
コツとしては、1㎡と範囲を決めて、その範囲から次々と捨てていきましょう。
慣れてきたら、時間を決めて片付けていくと、ゲーム感覚で片付けることができます。
家族や友人に手伝ってもらえるのであれば、入り口や台所、寝室周りなど部屋ごとに分担して掃除するとスムーズに進みます。
また、片付け中に害虫が飛び出してこないか不安な場合は、殺虫剤を持参しておきましょう。
前日に霧状の殺虫剤を使っていたとしても駆除しきれていないことがあるので、用意しておくと心強いですよ。
ゴミを仕分けて3種類に分類する
部屋の中のゴミを処分できたら、次は仕分け作業を行いましょう。
片付けるときのコツですが、どんな箱でも構いませんので最低3箱は用意します。
箱には、「必要な物」「いらないもの」「保留」と書いておき、部屋の物を箱の中に入れて仕分けていきます。
コツとしては、必要最低限の物と貴重品以外は捨てることです。
いつか使うかもしれないと思っている物はほぼ使わないものなので、潔く捨てましょう。
また、思い出の品は捨てづらいと思いますが、思い出の品が多い場合は段ボール1箱分などと量を決めて残すのがベストです。
溢れる分を思い切って捨て、写真などはデータとして手元に残すという方法もあります。
データ化させてパソコンで保管する方法も適宜利用するようにしましょう。
3つの箱の内、「保留」の箱は極力使用しないように心掛けることも大切です。
今すぐに判断できない物だけを入れておく箱だと忘れてはいけません。
悩まない人は「保留」の箱を作らなくても大丈夫です。
仕分けが終わったら、ゴミを捨てましょう。
そこまで多くなければ自治体のゴミの回収日にあわせてゴミを出します。
ゴミが多ければ、ゴミ処理センターへ運びましょう。
ゴミがなくなった部屋を掃除する
物が減った部屋を清掃すれば、すべての工程が完了します。
特に気をつけなければいけないのは、生ゴミなどが多くあった部屋です。
生ゴミから出た浸出液は、害虫をおびき寄せる原因となります。
これは強力な洗剤を使用して、しっかりと落としておく必要があります。
もし自力で掃除をしてみてとれないようであれば、ハウスクリーニングの業者に依頼しましょう。
部屋の中を掃除する順ですが、部屋の上のほうから掃除しましょう。
換気扇の上やエアコンの上などに沢山のホコリが溜まっています。
上からすべてのホコリを落とし、最後に掃除機や雑巾を使って床をきれいにしましょう。
片付けをやり遂げるコツは計画を立てて少しずつ取り組む
汚部屋の片付けをやり遂げるためには、事前の計画と飽きない工夫が重要になります。
達成感を感じ、部屋が片付く喜びを感じられるように進めれば最後までくじけずに達成できるでしょう。
汚部屋のどの部屋から片付けるか事前に計画を立てておく
当日までに、どの部屋から掃除していくのかなど、詳細を決めておきましょう。
いざ当日になって、こっちの部屋のほうが汚いかもなどと悩む時間が惜しいです。
スケジュール表などを作って片付ける順番を計画しておけば、次の行動が判断しやすくなります。
汚部屋全体を一度で片付けようとせず、掃除をするなら1部屋ずつ行いましょう。
あちらこちらに移動する時間を省けます。
また、その部屋のどの箇所から始めるかも事前に決めておきましょう。
決めた箇所から順に片付けていくと達成感が味わえます。
短時間しか集中力を保てない人は、時間を計りながら片付けを行ってみてください。
例えば、ここを30分で片付けようと決めて時間内に終わらせることができたら、30分で終わったという達成感を得ることができます。
また、時間を計ってすると休憩のタイミングを逃しません。
長時間の片付けなので、適度に休憩しながら進めましょう。
片付けが苦手な人は片付けを楽しむ工夫をしてみよう
片付けが苦手な方は、ビフォーアフター写真を撮影したり、ご褒美を用意したりと気持ちを上げる工夫をしてみましょう。
片付けを行う前に部屋の写真を撮っておくといいです。
片付け後に写真を撮って見比べると、どれだけきれいになったかがわかりやすく、達成感が感じられます。
片付いた部屋の写真を定期的に見返せば、清潔な部屋を維持しようという気持ちが強まるはずです。
また、苦手な片付けや大変な掃除を乗り切った自分へのご褒美を用意するのも効果的です。
ただし、自分へのご褒美はどうしてもやる気のでないときにだけ用意することが大事。
当初の予定通りに片付けや掃除を終えられないなら、ご褒美を用意してはいけません。
あくまでもモチベーションをアップするための手段なので、自分を甘やかさないよう十分に気を引き締めましょう。
まとめ
汚部屋のような状況の部屋の片付けは、大変ですし、やる気は起きないと思います。
1人でどうにかしようと考えず、自力でできないことは人を頼ることも大切です。
必要な物と不要な物の仕分けは自分でして、ゴミの回収やハウスクリーニング、消臭や除菌作業を専門業者に依頼する。
このように、総合的に判断して、専門家に任せるのが適切と感じる部分は初めから業者に依頼すると決めて片付けを始めれば、気持ちも非常に楽です。
できることをやる。
できないことは業者に依頼する。
心にゆとりをもって、ゴミのない新たな生活を送っていただけましたら幸いです。